[ロンドン 15日 ロイター] - 英国は15日、アフガニスタンの人道危機軽減に向け、3月にオンライン形式の国際人道支援会議を国連と共同開催すると発表した。アフガニスタンでは、イスラム主義組織タリバンによる昨夏の実権掌握以後、貧困と飢餓が急速に進行している。
今回の会議は、国連による44億ドルのアフガン支援資金調達を後押しするのが目的。一つの国を対象として国連が募る支援額では過去最高となる。
タリバンの権力掌握後、大半の国際支援が打ち切られた。国連の推計では、国民の98%が十分な食事を取れず、病院や学校は職員の給与を支払えていない。
トラス英外相は声明で「困窮度は無類の規模で、行動を起こさなければ壊滅的な結果につながる。英国は国際的な努力を率いる決意だ」とした上で、「われわれは同盟国を結集し、食糧、住居、医療の提供とともに、女性と少女の保護と地域安定支援に向け資金調達に尽力する」と強調した。