[28日 ロイター] - イラン外務省報道官は28日、ウィーンで行われている核合意再建交渉について、残る3つの課題で西側諸国が政治的な決定を下せば、合意は可能だとの認識を示した。
報道官は3つの課題として(1)制裁がどこまで撤回されるのか、(2)米国が再び核合意を離脱しないとの保証、(3)イランの未申告施設で検出されたウラン粒子に関する疑問点の解決――を挙げた。
報道官は定例会見で「良い合意に達することは可能だ。3つの重要な問題を解決する必要がある。米欧はこの重大な問題について政治的な決断を下していない」と発言。
「制裁の解除、保証、われわれの平和的な原子力開発に浴びせされた政治的な批判という分野で残る問題を解決する適切な道筋が必要だと考えている」と述べた。
イラン側の交渉責任者であるアリ・バゲリ・カニ氏は先週、政府との協議のため帰国したが、同氏は「すでにウィーンに戻り、明確なプランの下、交渉を進める方針」という。
「核合意への復帰は1日で行えるものではない。米国側について多くの検証の旅路となる」とも述べた。
外交筋によると、協議は重要な段階に入っているが、イランは、欧米側が設定するいかなる期限も受け入れない考えを示している。