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ウクライナ危機巡るインドの姿勢、「不満足」だが想定内=米高官

発行済 2022-03-26 00:34
更新済 2022-03-26 00:36

[ワシントン 25日 ロイター] - 米ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)でインド太平洋担当ディレクターを務めるミラ・ラップ・フーパー氏は25日、ウクライナ危機を巡る国連でのインドの姿勢は「不満足なもの」だが、ロシアとの歴史的関係を考慮すれば驚くに当たらないと述べた。

パネルディスカッションで、ロシアとの緊密な関係を継続する代替案をインドに提示することが必要だと指摘。「国連での投票に関し、現在の危機におけるインドの姿勢は控えめに言っても不満足なものであることは誰もが認め、同意するところだろうが、同時に全く驚くべきことでもない」とした。

インドは近年、米国との緊密の関係を築き、日米豪印4カ国(クアッド)の一角を担っているものの、防衛装備品の主要な供給元であるロシアと長年にわたり関係を構築している。ウクライナ危機を巡ってはインドはロシアに対する非難を避け国連安保理決議を棄権している。

ラップ・フーパー氏は、インドは中国との関係が悪化するにつれ、防衛手段としてロシアに接近してきたとした上で、「インドが戦略的自立を維持できるようにインドと緊密な関係を保ち、選択肢を提示する方法について懸命に考えることが今後の道筋になる」と語った。

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