[パリ 18日 ロイター] - 仏大統領選で、極右候補マリーヌ・ルペン氏が当選した場合に計画しているイスラム教徒の髪を覆うスカーフ(ヒジャブ)着用禁止措置について、側近らは18日、段階的に実施する予定で、決定は議員らが行うなどと述べた。
ルペン氏はこれまで、ヒジャブは個人の信仰表現と見なすことはできず、公共の場では禁止されるべき「イスラム教主義のユニフォーム」と発言しており、トーンダウンした格好。決選投票を24日に控え、ルペン氏の極右的な政策への見方が厳しくなっている。
南部都市ペルピニャンの極右市長ルイ・アリオ氏はラジオ局フランス・アンテルとのインタビューで、ヒジャブ禁止はイスラム教主義と闘う上で政治手段の一つになるとしながらも、実施は段階的に行う必要があると発言。公的サービス部門から「少しずつ」拡大すべきとし、議会で審議の上で決定されると述べた。
フレジュス市の極右系市長ダビド・ラシュリーヌ氏も、「われわれは人々を攻撃したくはない。ヒジャブを着用している女性が全員イスラム教主義者というわけではない」とし、発言を和らげる姿勢を見せた。