[ソウル 26日 ロイター] - 欧州連合(EU)と韓国の元当局者や外交官らは26日公表予定の報告書で、中国の影響力拡大や米中間の競争激化に対処するため、尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期政権下の韓国とEUの関係緊密化が必須になると論じた。
ウクライナ危機のほか、ルールに基づく国際秩序がロシアに脅かされている現状に対応するためにも、韓国EU間の協力が一層重要になるとした。
尹氏は5月10日の就任前にEUに特使団を派遣する意向を示している。
ブリュッセル・ガバナンス・スクールが公表する報告書は、韓国EU間の協力は、米中競争の悪影響の大半を和らげ、米国が同盟国を敵に回さずに協力するよう図るのに役立つと指摘した。
韓国EU間で評議会や外交当局のホットラインを設置し、北朝鮮の非核化などの問題で協力する必要があるとした。また、韓国EUの自由貿易協定(FTA)は現状に即して改正する必要があると論じた。