[アンマン 25日 ロイター] - ヨルダンのアブドラ国王は25日、バイデン米大統領と電話会談し、エルサレムにあるイスラム教とユダヤ教の聖地で衝突が繰り返される事態を回避する必要があるとの見解で一致した。国営ペトラ通信が伝えた。
会談でアブドラ国王は、和平の礎はイスラエルの隣にパレスチナ国家を誕生させるという解決策に基づいた双方の包括的な合意だと述べたという。
ペトラ通信は「国王とバイデン大統領は、エルサレムと聖地、市民への攻撃は平和実現の好機を奪い、事態が緊張化するとして、再発回避に向けあらゆるレベルでの協力と作業の継続が重要と強調した」と報じた。
イスラム教の断食月ラマダンとユダヤ教の過越祭が重なり、ラマダン開始以後の衝突が宗教心の高揚につながって、より広範囲なイスラエル・パレスチナ間の紛争に発展するのではないかと懸念されている。アラブ・イスラエル双方とも、紛争の原因は相手にあると主張している。