[ワシントン 26日 ロイター] - 米国と英国は26日、通商協議を6月にボストンで継続すると発表した。スコットランドでの2日間の協議を終え、共同声明で明らかにした。
米通商代表部(USTR)のタイ代表とトレベリアン英国際貿易相が、米英貿易のデジタル化、中小企業支援、重要なサプライチェーンの強化、ロシアのウクライナ侵攻の世界貿易に対する影響を巡る「野心的なロードマップ」について協議することで合意した。
先月のボルティモアでの協議と同様、経済界、労働組合、市民団体の関係者との協議も行った。
声明にはウクライナとの連帯とロシアに対する制裁強化の方針も盛り込まれた。
国レベルの協議に進展がないことから、英国は米国の20州と個別に来月にも通商合意を結ぶ構えを見せている。
両国はトランプ前政権下で公式な通商協議を始めたが、バイデン政権は労働者の権利やサプライチェーン、低炭素社会への移行など具体的な問題に焦点を当てるため協議を棚上げしていた。