[ロンドン 27日 ロイター] - トラス英外相は27日、中国が国際ルールに従って行動しなければ、超大国としての台頭に終止符が打たれると発言、西側諸国は台湾が自衛できる体制を整える必要があると述べた。
同相は、北大西洋条約機構(NATO)の強化を改めて呼びかけた上で、ロシアを世界経済から孤立させる措置により、民主国への市場アクセスをもはや当然視できないことが証明されたと指摘。
「各国はルールに従って行動する必要がある。これには中国も含まれる」と述べた。ロンドン市長公邸で演説した。
中国の一段の勢力拡大は必然ではないとも発言。「ルールに従って行動しなければ、勢力拡大は続かない。中国には主要7カ国(G7)との貿易が必要だ。(G7は)世界経済の約半分を占めている。われわれには選択肢がある」とし「国際ルールが破られた場合にどのような選択肢を選ぶ用意があるか、ロシアの事例で示した」と述べた。
「インド太平洋の脅威を先手を打って阻止する必要がある。日本やオーストラリアといった同盟国と協力して、太平洋を確実に守らなければならない」とも発言。「台湾のような民主社会が自衛できる体制を整える必要がある」と述べた。