[4日 ロイター] - イランの最高指導者ハメネイ師は4日、同国南西部で先月起きたビル倒壊を受けて抗議デモが続いていることについて、外国の「敵」が体制転覆を狙っていると非難した。
ハメネイ師は演説で、敵は市民の抗議活動によってイランに打撃を与えることを望んでいると主張。心理的な働きかけやインターネットでの活動などを通じて「市民をイスラム体制とイスラム共和国に敵対させようとしている」と述べた。
南西部アバダンでは先月、10階建ての複合ビルが倒壊し37人が死亡した。当局は地元関係者の汚職や安全対策の不備が原因だったとし、市長など13人を逮捕したとしている。
だが、デモ隊は政府の怠慢や根強い汚職が原因だと主張し、ハメネイ師を含む当局者に抗議の声を上げている。