[ジャカルタ 6日 ロイター] - オーストラリアのアルバニージー首相が6日、インドネシアを訪問し、通商、安全保障、気候変動問題での協力強化を呼びかけた。二国間外交では就任後初の訪問地となった。
公式協議に先立ち、アルバニージー首相とインドネシアのジョコ大統領は竹製の自転車で大統領宮殿内を走った。
首相は、東南アジア最大の経済大国であるインドネシアとの関係の重要性を強調。著名企業の代表、ウォン外相、ファレル貿易・観光相とともにインドネシアを訪れた。
首相は「インドネシアは世界5大経済大国の一つになる」とし「通商・投資関係の再活性化が私の政権の優先課題だ」と表明した。
インドネシアと地域の開発のために4年間で4億7000万豪ドル(3億3849万ドル)を支出する計画や、インドネシアとの2億豪ドルの気候・インフラ協定、豪外務省の東南アジア事務所の設立を改めて強調した。
温暖化ガス排出量実質ゼロの世界へ共に移行するために、地域全体で安価で信頼できる安全なクリーンエネルギーの利用を改善したいと述べた。
また記者団に、防衛や海上での警備・安全に関する協力の強化を約束したと明らかにした。
インドネシア・オーストラリア包括的経済連携協定(IA-CEPA)の可能性の実現に向けて協力していくとしたほか、インドネシアの新首都「ヌサンタラ」の開発に向け専門知識を提供する方針を示した。
ジョコ大統領は、両国が二国間の取り決めを強化していく重要性を強調。戦略的経済パートナーシップやIA-CEPAの重要性を改めて指摘した。