[アムステルダム 16日 ロイター] - オランダの情報当局は16日、ロシア軍の諜報員が身分を装ってハーグにある国際刑事裁判所(ICC)に侵入しようとしたと発表した。
当局によると、男は数年前から手の込んだ偽装工作を行い、4月にICCでの研修のためにブラジル人としてオランダに入国しようとした。ただ、入国を拒否され、ブラジルに強制送還された。
オランダ情報機関のトップは、ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)による数年に及ぶ活動だったと指摘。「ロシア人がICC内の情報に違法にアクセスしようとしていることは明らかだ。これはかなりの脅威だ」と述べた。
ICCはウクライナでのロシア軍による戦争犯罪の疑いを捜査している。