[ワシントン 30日 ロイター] - カタールの首都ドーハで開かれた米国とイランの間接協議は進展なく終わり、イラン核合意復活の可能性が低下したことが分かった。米政府高官が30日、ロイターに明らかにした。
高官は匿名を条件に「合意の見通しはドーハ協議以前よりも悪化しており、日ごとに悪くなっていくだろう」と指摘。「ドーハ協議はよく言えば足踏み、悪く言えば後退と言えるかもしれない。しかし、この時点で足踏みということは、現実的には後退だ」と述べた。
ドーハ協議の詳細には触れず、イランがあいまいな要求を出したり、解決済みの問題を蒸し返したりしたという。「彼ら(イラン)がこれ以上何を望んでいるのか自ら分かっているのかどうか、現時点で私には分からない。彼らは具体的な内容を持ってドーハに来たわけではなかった」と語った。