[ワシントン 12日 ロイター] - トランプ前米政権で大統領補佐官を務めたジョン・ボルトン氏は12日、外国のクーデター計画に関与した経験があるとCNNテレビの番組で明かした。
同氏はこの日に議会でトランプ氏の支持者らによる2021年1月6日の議会議事堂襲撃事件に関する公聴会が開かれたことを受け、トランプ氏は「クーデターを入念に計画して」成功させるほどの能力はないとの認識を示唆。
「クーデターの計画立案を助けたことがある人間としては、多くの作業が必要だと言える。米国ではなく他の場所の話だ。トランプ氏の場合はそうしなかった」と語った。
司会者にどのクーデターの話か問われるとベネズエラに言及し「結果的に成功しなかった。われわれはそれほど関与したわけではないが、野党が非合法的に選ばれた大統領を追放するために何をする必要があるかが分かったし、それでも彼らは失敗した」と応じた。
ボルトン氏は大統領補佐官だった19年に、ベネズエラの野党指導者グアイド氏が左派のマドゥロ大統領を退陣させるため、軍に協力を呼びかけたことに支持を表明していた。マドゥロ氏は大統領職にとどまった。
ボルトン氏はベネズエラ以外にも事例があるはずだと迫られると「そのはずだ」と応じるにとどめた。
外国で政情不安の引き金となるクーデターに関与したと米高官が公の場で認めるのは異例。