[ドバイ 13日 ロイター] - イラン外務省報道官は13日の定例記者会見で、サウジアラビアとの間では昨年来の協議が有益だったとの見解で一致しているとし、「双方とも協議をさらに続けていくことに関心を持っている」と述べ、協議継続に意欲を示した。
報道官は協議の仲介役を買って出ているイラクのバグダッドでの次回協議が遅れていることは認めた上で、遅延は協議で重要な進展を実現させるべく準備をしているためだと述べた。
イスラム教のシーア派を国教とするイランと、スンニ派の盟主サウジは元々、イエメンやシリアの内戦などあらゆる地域紛争で代理戦争の状況にある宿敵同士で、2016年には断交に至った。しかし、最近になって関係修復に動き、今年3月にはイラン側が5回目協議を中断したものの、4月には実現させている。
13日にはバイデン米大統領が大統領就任後初めての中東歴訪で最初の訪問国となるイスラエルに到着。今回はサウジも訪問することが重要日程になっている。米国にとってはイスラエルもサウジも同盟国だが、イランとは積年の敵対関係にある。