[ブラジリア 18日 ロイター] - ブラジルのボルソナロ大統領は18日、米欧などの外交関係者を公邸に招き、ブラジルの選挙システムは不正の標的になりやすいとの主張を展開した。
同氏は10月2日の大統領選で再選を目指すが、世論調査では劣勢となっている。
約40人の外交官を前に「(選挙)システムは完全に脆弱だ」と主張。証拠は示さなかったが、自身が勝利した2018年の選挙について、ハッカーが電子投票システムに侵入したと述べた。選挙結果に影響はなかったと警察が結論付けたという。
選挙の透明性を確保するため軍を動員すべきとの考えも示した。ボルソナロ氏は選挙管理当局に対し、軍が並行して票集計を行うのを認めるよう求めているが、選管は拒否している。
ある外交官は「ボルソナロ氏が何を言うかは分かっていた。サプライズはなかった。だが外交関係者を集めて国内問題について話すのはかなり異例だ」と語った。