[アスンシオン 20日 ロイター] - ウルグアイのブスティジョ外相は20日、中国との自由貿易協定(FTA)を推進する方針を改めて明言した。一部近隣諸国から、単一の国でなく地域として交渉すべきとして、懸念が上がっている。
同相は首都郊外で開かれたアルゼンチン、ブラジル、ウルグアイ、パラグアイが加盟する南米南部共同市場(メルコスル)の外相会議で、「われわれは公明正大に主要なパートナーにわが国の方針を伝えている」と述べた。同氏はさらに対話を行うとしながらも、メルコスルは野心的かつ実用的な課題を必要とする不完全な自由貿易圏だと述べた。
ウルグアイのラカジェポー大統領は先週、同国は原材料や鉱工業製品、技術の輸出拡大に向け中国との公式な貿易交渉に入ると表明した。
首脳会議を前に20日に開かれたメルコスル外相会議では、他国の外相らがこうした交渉には加盟国が一致して臨むというメルコスルの規則に従って協議することが重要と強調し、単独交渉に反発を示した。