[ロンドン 22日 ロイター] - 英国の次期首相候補のトラス外相は、自身が首相に就任すれば国内に残る欧州連合(EU)の法令を2023年までに全廃すると表明した。
辞意を表明したジョンソン首相の後任を選ぶ与党保守党の党首選は、スナク前財務相とトラス外相の2人が全党員による決選投票に進んだ。
英政府はEUを離脱した際、不確実性や混乱を避けるために数千に上るEUの法令や規制を国内法化した。
トラス氏は声明で「EU規制は英国の企業を阻害しており、これを変えなければならない」と述べた。自分にはブレグジット(EU離脱)の任務を遂行する能力があるとアピール。
「首相官邸では時代遅れのEU法令や枠組みから脱却し、今後に控える機会を生かす」と強調した。
政府は既存のEU法を置き換えたり、廃止したりする意向をすでに示していたが、期限は設定していなかった。
トラス氏が示した23年という期限は、スナク氏が掲げる方針よりも時間軸が早い。