[ブラジリア 25日 ロイター] - 10月2日に第1回投票が行われるブラジル大統領選を巡り、インターネットからデータを集める新方式の世論調査は従来の主要調査に比べ、左派ルラ元大統領と現職の右派ボルソナロ大統領がより接戦を繰り広げると予想している。
リスクコンサルティング会社アルコ・アドバイスの委託を受け、オンライン調査機関アトラスインテルが手がけた調査によると、ルラ氏とボルソナロ氏の支持率はそれぞれ46.7%と38.3%で、差は8.4ポイント。一方、大手調査機関で従来式のダッタフォリャの最新調査では差が15ポイント、Ipecは12ポイントとなっている。
アトラスインテルのデータに基づくと、支持率の差は3月の18ポイント、7月の10ポイントからじりじりと縮まっている。
今回の同調査も予想される2人の決選投票については、ルラ氏が51.8%で、ボルソナロ氏の40.8%に勝利するとの結果になった。ただアルコ・アドバイス幹部は「今回の選挙はなお予断を許さない。各種調査は僅差の勝負になることを示唆しており、もっともつれる可能性もある。政府による福祉関連支出拡大やその他の政策的な恩恵が引き続き有権者の判断に影響を与えるはずで、第1回投票は紙一重の差になってもおかしくない」とした。
アトラスインテルの調査は今月20日から24日に実施。データ保護措置を講じた質問に答えてくれるインターネット利用者を広告で募集し、7475人から回答を得た上で、人口動態関連の係数で調整した。