[ワシントン 30日 ロイター] - 米航空宇宙局(NASA)は30日、有人月探査に向け開発した宇宙船オリオンを9月3日午後2時17分(日本時間4日午前3時17分)から2時間の間に打ち上げると発表した。29日に試みた初回の打ち上げは、使用する大型ロケットのスペース・ローンチ・システム(SLS)に直前に不具合が見つかり、延期していた。
SLSはさらなる何か月もの遅延につながり得る組み立て工場での再検査や修理には回さず、フロリダ州ケネディ宇宙センターの発射台に設置したままにし、対処を検討中。29日はエンジンの1基の温度が適切に下がったデータが示されなかったため、次はより早くから当該エンジンの冷却を始めることを計画しているという。ただ、現時点での天気予報では3日の気象条件は悪い可能性がある。
今回の打ち上げは国際月探査「アルテミス計画」の第1段階となる無人飛行試験で、地球と月を安全に往復できると実証するのが目的。早ければ2025年初めの飛行士の月面着陸を目指す。成功すれば1960年代や70年代のアポロ計画以来となる。
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