[プラハ 31日 ロイター] - ウクライナのクレバ外相は31日、欧州連合(EU)にロシア人に対する観光ビザ(査証)の発給禁止を求めた。
同相はロシア人の大多数が「大量虐殺を伴う侵略戦争」を支持していると主張。ロイターに対し「中途半端な対策ではもう駄目だ。強硬で一貫した政策のみが成果を出せる」と述べた。
この日はプラハでEU外相会合2日目の協議が行われる。ロシア人に対する観光ビザ発給禁止については見解が割れる可能性が高いが、ロシアとのビザ円滑化協定を停止することでは合意が成立する見通し。ビザ発給にかかる時間と費用が増えることになる。
クレバ外相は、ウクライナで戦うことを望まないロシア兵を支援する特別措置を導入すべきだとも主張。
「武器を置き、ウクライナ軍に投降し、新しい人生を始める機会を与える」とし、「この措置は提案に値すると確信している。たとえ1人のロシア兵が武器を置いて帰還することを決めただけでも、ウクライナ人の命が救われ、平和に近づく」と述べた。