[国連 7日 ロイター] - 国連とロシアの高官は7日、ジュネーブで会談し、ウクライナ侵攻を続けるロシアの穀物・肥料輸出が欧米の制裁により停滞しているという同国の主張について話し合った。
ロシアとウクライナは7月、国連とトルコが仲介してウクライナ産穀物・肥料の輸出再開とロシアからの輸出促進で合意。米国などはこれら品目は対ロシア制裁の対象ではないとしているが、ロシアは制裁が阻害要因になっていると主張してきた。
国連のドゥジャリク事務総長報道官によると、国連貿易開発会議(UNCTAD)のグリンスパン事務局長はロシアのベルシニン外務次官と「前向きな」協議を行った。
報道官は「非常に建設的で専門的な協議が進められている」としたが、具体的な内容には触れなかった。
ロシアのラブロフ外相は6日、「世界がロシアの穀物や肥料に自由にアクセスするのを阻む運航・物流上の制裁の解除」を訴えた。
ウクライナの黒海経由の輸出再開に関しては、当初の120日間の延長に向けた協議が近く始まる可能性が高い。