[ベルリン 18日 ロイター] - ドイツ内務省は サイバーセキュリティー対策を担う連邦情報セキュリティー庁(BSI)のアルネ・シェーンボーム長官を解任した。同氏が共同設立した協議会を通じてロシアの情報機関と関係があった可能性が報じられたことを受けた。
同氏はBSI長官に就く前の2012年にサイバーセキュリティー問題について企業や当局に助言する協議会を共同設立。今月上旬の政治風刺テレビ番組で旧ソ連国家保安委員会(KGB)の元職員が設立した会社のドイツ子会社が20年から現在まで同協議会に加盟していると指摘された。
内務省の報道官は、KGBとの関係を疑う報道はBSI長官としての行動の「中立性と公平性に関する国民の信頼を恒久的に損ねた」と指摘した。
シェーンボーム氏は自ら同省に調査を開始するよう要請したと説明。9月に内務省の了承を得て協議会で講演した以外は活動に関与しておらず、自身に関する疑惑の具体的内容がまだ明確ではないと述べた。