[デミング(米ニューメキシコ州)20日 ロイター] - バイデン米政権が今月、新型コロナウイルス対策として不法移民をメキシコに即時送還する措置をベネズエラからの移民に新たに適用したことを受け、国境都市の受け入れ負担が軽減され、テキサス州エルパソは不法移民を他の都市に移送する制度を打ち切ることになった。
エルパソ市の報道官は国境当局から移民が送られてこなくなったため、バスで他都市に運ぶ必要がなくなったと述べた。8月以降、ニューヨークに約1万0600人、シカゴに3200人の不法移民を移送してきた。
バイデン政権はトランプ前政権がコロナ対策で導入した不法移民の即時送還措置「タイトル42」をベネズエラからの移民に適用。メキシコ政府によると、今月12日に政策が変更されて以来、4500人以上のベネズエラ人移民がメキシコに送り返された。
バイデン政権は同時に、米国に保証人がいる最大2万4000人のベネズエラ人が空路で人道的入国を申請できるようにする新制度を開始。米国、メキシコ、パナマに不法入国したベネズエラ人は対象外とした。