[26日 ロイター] - 東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国のカンボジアは、ミャンマーでの暴力の激化に警鐘を鳴らし、自制と戦闘の即時停止を呼びかけた。
ミャンマーは2021年2月に国軍がアウン・サン・スー・チー国家顧問率いる政権を転覆したクーデター以降、暴力の連鎖に陥っている。スー・チー氏と数千人の活動家が拘束され、残忍な弾圧が行われている。ここ数週間でも数十人が死亡した。
議長国カンボジアは声明でミャンマー最大の刑務所への爆撃、カレン州での紛争、23日にカチン州で発生し少なくとも50人の死亡が報告されている空爆を例として指摘。
「犠牲者の増加、そしてミャンマーの一般の人々が耐えてきた計り知れない苦しみに深い悲しみを覚える」とした。
さらに、紛争は人道状況を悪化させるだけでなく、昨年ASEANと合意した和平「コンセンサス」実現に向けた努力も台無しにしていると批判した。
暴力の最大限の自制と即時停止を強く求め、全ての当事者が対話を追求するよう求めた。