[ソウル 31日 ロイター] - 韓国の捜査当局は31日、首都ソウルの繁華街・梨泰院で29日夜に起きた雑踏事故の調査を開始した。事故原因の究明に向け、現場周辺の監視カメラの映像やソーシャルメディア上の画像を分析している。
この事故ではハロウィーンで集まった数万人の群衆が狭い路地に押し寄せて転倒するなどして154人が死亡。死者の国籍は20カ国以上に及んだ。負傷者は149人で、このうち33人が重症という。
事故を受け、韓国は31日から1週間の服喪期間に入った。
韓悳洙首相は31日、「事故の原因を徹底的に調査し、こうした事故が繰り返されないよう必要な制度改善に全力を尽くす」と表明。1人を除いて死亡者全員の身元が確認できたと説明し、遺族の意見を可能な限り聞きながら必要な支援に取り組んでいく考えを示した。
捜査当局は転倒の原因や転倒を引き起こした人物がいたかどうかなどを調べ、目撃者からの聞き取りも続けるとした。
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