[ドバイ 31日 ロイター] - 強硬な取り締まりで知られるイランの司法当局は首都テヘランの暴動で約1000人を起訴し、近く公判を開く見通し。同国のタスニム通信が伝えた。当局は長期化する抗議活動の鎮圧に向けた動きを強めている。
スカーフのかぶり方が不適切だとして9月にマフサ・アミニさん(22)が風紀警察に拘束され急死した事件に抗議するデモは、学生や女性を中心に約7週間にわたって繰り広げられており、当局が弾圧を強めているにもかかわらず収束していない。
イランの指導者らは、デモ隊を暴徒と呼び、厳しい措置を取ると警告。米国を含む敵国が暴動をあおっていると非難している。
タスニム通信によると、テヘランの司法当局トップは、治安当局の襲撃や殺害、公共物の放火を含む破壊行為を行った約1000人の裁判が革命裁判所で開かれると表明。報道によると、今週に公開裁判の形で行われる。
司法当局によると、警察官に車で突っ込んだとされる22歳男の判決はまだ下っていないが、死刑に相当する「地球の腐敗」という罪に問われているという。