[ヨハネスブルク 13日 ロイター] - 南アフリカのラマポーザ大統領は13日、アパルトヘイト撤廃後の繁栄から30年余りにわたり置き去りにされている多数の貧困者に向き合うとの公約を述べた。
2024年の総選挙における与党・アフリカ民族会議(ANC)の候補選出に向けた指導部会合の閉幕に当たり演説した。
ANCの支持率は過去最低に落ち込んでおり、ラマポーザ大統領はズマ前大統領支持者を中心とする党内勢力から突き上げを受けている。
ラマポーザ氏は演説で「多数の国民が土地も、実態を伴う生活改善見通しもない貧困状態のまま放置されるなら、政党民主主義は生存も繁栄もできない。したがって、貧困対策は民主主義政府の最優先課題となる」と述べた。
さらに、世界的な生活費危機は貧困者に対する搾取を増幅したと指摘。ANCは新型コロナウイルス禍に伴って拡大され、労働者層の有権者に支持された社会補助制度の拡充を目指すと言明した。
このほか、公共教育の水準向上や国民皆保険導入にも取り組むと述べた。