[パリ 14日 ロイター] - フランスのマクロン大統領とイタリアのマッタレッラ大統領は14日に電話会談し、2国間および欧州連合(EU)内で両国が良好な関係を保つことの重要性を確認した。両国は移民受け入れを巡って対立し、先週から激しい言葉の応酬を繰り広げている。
移民・難民234人を地中海で救助した人道支援団体の船が先週、イタリアに着岸を拒否されてフランス南部トゥーロンの港に到着。フランスはイタリアを「利己的」と批判し、イタリアのメローニ新首相はこの反応について「理解不可能で正当化できない」と反発した。
フランスはこれ以前に、イタリアに到着した移民・難民約3000人を受け入れることに合意していたが、今回の事態を受けてフランスのダルマナン内相は受け入れを停止すると表明。内務省報道官は、14日の首脳会談後もこの方針に変わりはないと述べており、対立は解消されていない模様だ。