[ブエノスアイレス 6日 ロイター] - アルゼンチンの連邦裁判所は6日、中道左派クリスティナ・フェルナンデス副大統領を汚職で有罪とし、禁錮6年と終身の公職追放を言い渡した。ただ、副大統領の不逮捕特権があることなどから、ただちに拘束はされず、副大統領の職務も続けることになる。
フェルナンデス氏は判決について国家マフィアと司法マフィアが仕組んだと抗議し、上訴する考えを示唆した。ただ、来年12月の任期切れ後を巡っては、来年の大統領選などには立候補しないと表明した。
同氏が上級裁に訴えていった場合、最高裁も含め何年も裁判が続くのは必至との見方がある。
検察当局は、フェルナンデス氏が大統領だった2007─15年に知人の実業家向けに多くの公共事業を落札させ、資金を自身や夫キルチネル氏(元大統領、故人)に環流させたなどと主張していた。