[キーウ 14日 ロイター] - ウクライナの首都キーウ(キエフ)で14日、行政機関の建物2棟がドローン(無人機)による攻撃を受けた。死傷者の情報はない。
クリチコ市長は、防空システムでイラン製ドローン「シャヘド」を10機撃墜したと表明。中心地のシェフチェンキフスキー地区で爆発があったことを明らかにした。
現地では3時間にわたって空襲警報が発令された。地元住民によると、ドローンのエンジン音が聞こえた後、住宅の隣にある建物で大きな爆発が起きた。
39歳の女性は、出勤の準備をしていると、ドローンの音が聞こえたとし「慌ててバスルームに逃げ込んだ。早く終わってほしい」と語った。
付近の建物は屋根の一部が吹き飛び、近くの集合住宅の窓が割れていた。38歳の別の住民は「怖かった。最初は何が起きたのか分からなかった。自宅が攻撃されたと思い、外に逃げた」と振り返った。
ウクライナ空軍のイナット報道官は、ドローンの撃墜を困難にするため暗い時間帯を狙って攻撃されたと指摘。しかしウクライナの防空システムは効果的だったとし「13機(のドローン)を打ち落とした」と明らかにした。
ゼレンスキー大統領はビデオメッセージで防空能力を称賛し、14日にロシアが飛ばしたドローンは全て撃墜されたようだと述べた。
イナット氏は同日発射されたドローンの数は確認中とした上で、9月半ばにウクライナが初めて撃ち落としてからこれまでに約400機が使用されたとの見方を示した。
ロシアが新しいイラン製ドローンを使用しているのか、在庫をまだ使い切っていないのかは不明とした。
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