[バッファロー(米ニューヨーク州) 26日 ロイター] - 米国はクリスマス休暇となった先週末、記録的な寒波に見舞われ、ニューヨーク州西部では猛吹雪などによる死者が27人に達した。地元当局者が26日明らかにした。
ニューヨーク州第2の都市バッファローでは23日から吹雪に見舞われ、1.2メートル以上の積雪を記録した。ニューヨーク州のホークル知事は「人生で一度の気象災害だ」と述べた。
バッファローが位置するエリー郡では、暴風雪による死者が26日時点で27人となり、前日の13人から増加した。ポロンカーズ郡長によると、雪の吹きだまりや車の中から遺体が発見されたほか、除雪や雪かき中に心臓発作を起こしたケースもあった。
バイデン大統領は26日夜、ニューヨーク州に連邦政府の非常事態宣言を出した。州・地方当局の復旧作業を連邦政府として支援することが可能になる。ホワイトハウスが発表した。
エリー郡はまた、体に過度な負担がかかる雪かきは腰痛や心臓発作を起こす可能性があるとの警告を出した。
NBCニュースの集計によると、寒波により全米で少なくとも60人が死亡した。
航空便は数千便が欠航となり、クリスマス休暇の移動は大混乱に陥った。
ホークル氏は「2022年の猛吹雪」として歴史に残るだろうと述べた。同氏らは30人近くが死亡した1977年の吹雪以来、バッファロー地域で最悪の猛吹雪と指摘した。
バイデン氏はツイッターで犠牲者の遺族に哀悼の意を表した。
地元の救急隊員や州警察を支援するために数百人の州兵が投入され、救助隊員は電気のない家や車に閉じ込められた人の救出に当たった。
「パワーアウテージ・ドット・US」によると、ニューヨーク州全体でなお約1万4000件の停電が発生している。
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