[キーウ 30日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は、同国全土がロシア軍による大規模なミサイル攻撃に見舞われたことを受け、大半の地域で停電が発生していると指摘した上で、「英雄的な」防空部隊や防空システムがなければ被害はもっと大きかったとの見解を示した。
29日夜のビデオ演説で、ウクライナ中部、南部、東部、西部の航空司令部が、ロシア軍のミサイル54発と無人機(ドローン)11機を撃墜したと明らかにした。
また、停電が特に深刻なのは首都キーウ(キエフ)、南部オデーサ(オデッサ)およびヘルソンと周辺地域、ポーランドとの国境に近い西部リビウの周辺地域などだと述べた。
この日はウクライナ全土で空襲警報が鳴り響き、キーウでは5時間鳴り続いた。当局は先に、29日の攻撃で120発以上のミサイルが発射されたと述べていた。
国防省は声明で、今回の攻撃で18軒以上の住宅用建物と10棟の重要インフラ設備が破壊されたと述べた。