[キーウ(キエフ) 11日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、ロシアがウクライナ東部ソレダルを占拠したとの主張を否定し、戦闘はまだ続いていると述べた。
ゼレンスキー大統領はビデオ演説で「テロ国家とその宣伝屋は、ソレダルの一部を占領したかのように見せかけようとしている。しかし、戦闘は続いている。ドネツク地域での作戦は維持されている」と述べた。
岩塩坑があることで知られるソレダルは、ロシアが近郊の要衝バフムトとウクライナ東部ドンバス地域の攻略の鍵と見なし、激戦地となっている。
一方、ゼレンスキー大統領の演説の直後、ワグネルのトップであるエフゲニー・プリゴジン氏は、ソレダルの完全な「解放」を達成したと発表。親ウクライナ派の約500人を殺害したとも述べた。
プリゴジン氏は声明で「ソレダルを完全開放し、浄化したことを確認したい。降伏を拒否したウクライナ軍は壊滅した」とした。
これより先、同国のマリャル国防次官も、ウクライナ東部ソレダルを制圧しようと試みているが成功はしておらず、激しい戦闘が繰り広げられていると述べていた。
同次官は対話アプリ「テレグラム」に、「打撃を受けた敵は再び部隊を入れ替え、民間軍事会社ワグネルの人員を増やしてウクライナ軍の防衛線を突破してソレダルを完全制圧しようとしているが、成功していない」と投稿した。
*動画を付けて再送します。