[アトランタ(米ジョージア州) 15日 ロイター] - バイデン米大統領は米公民権運動の黒人指導者、故キング牧師の誕生日に当たる15日、南部ジョージア州アトランタのキング氏ゆかりの教会で演説した。
米国民がキング氏の生涯から学び、社会の分断や過激主義や不正義の解消に向かうべきだと訴え、「米国の魂を懸けた闘いは続いている」と語った。
キング牧師の誕生日の時期に同協会を訪れる現職大統領は多いが、日曜礼拝の説教をしたのはバイデン氏が初めて。同教会の牧師を務める与党民主党のウォーノック上院議員が招待した。ウォーノック氏は同日、民主党か共和党かといった党派や肌の色の違いを超えた連帯の重要さをキング氏が思い起こさせてくれると語った。
バイデン氏が2020年に大統領選で勝利した際は、選挙権拡大に向けた働きかけや他の人種差別問題の解決を訴えることで黒人有権者から強く支持された。ただ、その後はバイデン氏の行動が不十分だと失望を表明する動きもある。バイデン氏は今後数週間で次の大統領選に出馬するかどうかを発表するとみられている。