[30日 ロイター] - 米国の新たな駐ロシア大使、リン・トレーシー氏が30日、ロシア外務省を訪れ信任状を捧呈した。同省の前には反米スローガンを唱えるデモ隊が集まり、トレーシー氏に対し罵声を浴びせた。
デモ隊は手描きのプラカードを持っており、そこには「米国の戦車が民間人を殺している」という米国を批判するメッセージが書かれていた。
ロシアでは、特に戦争に関連する問題での抗議行動は、当局の後ろ盾がない限り、事実上禁止されている。
ロシア国営通信社RIAノーボスチの報道によると、ロシアのリャプコフ外務次官はトレーシー氏に対し、ロシアの内政に干渉しないという原則に従うことを期待すると述べたという。
米大使館は「トレーシー大使は、前例のない緊張状態にある米ロ間の対話を維持し、ロシアで拘束されている米国民の利益を保護し、米国民とロシア国民の関係を支援することに注力する」とした。