[ブリュッセル 30日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は2月1日に公表する「グリーンディール産業計画」でグリーン技術製品に対する中国の補助金の影響を抑えるため、欧州やそのパートナーがさらに行動する必要があると訴える見通し。
この計画は、欧州が電気自動車(EV)などのグリーン製品生産の集積地としての地位を維持し、中国や米国の補助金政策に対抗する道筋を示す狙いがある。
ロイターが閲覧した文書案は、温暖化ガス排出量を実質ゼロにする脱炭素産業の貿易と競争は公正であるべきと訴え、一部のパートナーの取り組みは望ましくない影響を及ぼす可能性があると指摘。
中国の補助金は長年、国内総生産(GDP)比でEUの2倍の水準にあり、市場をゆがめ、多数の技術で中国の主導的地位固めを図っているとした。
「欧州やそのパートナーは、こうした不当な補助金や長引く市場のゆがみの影響に対抗するためにさらに行動するべき」とした。文書は公表までに変更される可能性がなおある。
その上で、脱炭素技術で主導的地位を確立するためのEU戦略では、貿易の開放が根幹を成すと強調した。