[31日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は31日、ロシアのウクライナ侵攻を巡り、両国と米国から要請があれば、双方の仲介役を務めることを検討する意向を示した。
CNNのインタビューで「あらゆる関係当事国から要請があれば、確かに検討するが、自ら進んで行うつもりはない」と発言。さらに「適切なタイミングと状況」でなければならないと語った。
また、「台所に料理人が多すぎてはならない」とも述べ、イスラエルの同盟国である米国からの要請も必要だと指摘。リーダーが多いとまとまらないという考えを示唆した。
ネタニヤフ氏は昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻開始直後に仲介役を頼まれたが、当時は首相ではなく、野党党首だったため断ったと明らかにした。誰に頼まれたかには言及しなかった。依頼は非公式だったという。
ウクライナは当時イスラエルの首相だったナフタリ・ベネット氏に仲介役を依頼し、ベネット氏は昨年3月にロシアのプーチン大統領、ウクライナのゼレンスキー大統領と会談したが、和平交渉を成立させるには至らなかった。