[北京 31日 ロイター] - 中国外務省の毛寧副報道局長は31日の記者会見で、チェコの大統領選に勝利したペトル・パベル氏が30日に台湾の蔡英文総統と電話会談したことを厳しく非難した。
電話会談は、チェコとの正式な外交関係のない台湾にとっては外交面での大きな前進となった。ただチェコ政府は、電話会談により対中関係が変わることはないとしている。
毛氏は、パベル氏は台湾との接触を控えるよう求めた中国の再三の働きかけを無視したと主張。「中国の国内問題に干渉し、中国国民の感情を害した」と述べた。
さらに毛氏は「パベル氏は、選挙前には『一つの中国』の原則は尊重されるべきだと公言していたが、彼は今回、自分の発言に背いた」と指摘。「中国はチェコに対し、(電話会談の)悪影響を排除するとともに、中国とチェコの関係が修復不可能な傷を負わないようにする有効な措置を迅速に取るよう求める」と話した。