[ワシントン 31日 ロイター] - 2024年の米大統領選で共和党候補を目指すトランプ前大統領の資金調達は控えめなスタートとなったことが、31日に公開された資料で分かった。トランプ氏陣営は昨年末時点で約700万ドルを手元に持ち、同氏のPAC(政治活動委員会)「セーブ・アメリカ」は約1800万ドルを保有している。
中間選挙から1週間後の昨年11月15日に出馬を表明したトランプ氏は、1月28日までほとんど選挙活動を行わなかった。
連邦選挙委員会(FEC)に提出された資料によると、トランプ氏の資金調達も低調で、22年初頭までにセーブ・アメリカが手にしていた1億ドル超よりもはるかに少ない額となっている。
ただ、トランプ氏の主要な資金調達部門として機能したセーブ・アメリカは、同氏自身の選挙活動ではなく、他のキャンペーンに資金を提供するために登録されていた。そのため、同氏がセーブ・アメリカの資金を自身の選挙活動に使う場合、法的な問題が発生する。
開示資料によると、トランプ氏の公式選挙活動委員会は昨年11月15日─12月31日に380万ドルを調達し、銀行に300万ドルを置いた形で年を越した。
その資金のほとんどは「トランプ・セーブ・アメリカ共同資金調達委員会」という別の資金調達団体を通じて集められたもので、同団体は年末時点でさらに380万ドルを銀行に預けていると報告した。
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