(本分の脱字を補いました)
「メンフィス(米テネシー州) 1日 ロイター] - 警官に暴行され死亡した黒人男性タイリー・ニコルズさん(29)の葬儀が1日、米テネシー州メンフィスの教会で営まれた。
2020年に同様の事件で死亡したブリオナ・テイラーさんとジョージ・フロイドさんの遺族など、警官による暴行で死亡した黒人被害者の遺族も弔問に訪れた。
講話した牧師らは、ニコルズさんは写真とスケートボードが好きな若者だったと回想し、法的正義を求めた。
このほか人権団体幹部や遺族らが、アフリカ系米国人へに対する警官の暴行が繰り返される事態の打開を懇願。ニコルズさんの義父は「この人々にわれわれの子どもたちへの残虐行為を許し続けるわけにはいかない」と訴えた。
葬儀にはハリス副大統領も参列。会衆席でニコルズさんの母親を抱擁した後演説し、「この遺族は、安全を護る使命を担っていた人々の暴行によって息子や兄弟を失った。タイリー・ニコルズさんは安全であるべきだった」と述べた。
民主党は、警官による不適切な行為を抑制する法案の可決を支援すると強調した。
ニコルズさんは1月7日、無謀な運転を理由に停止された後、警官5人に暴行を受け病院に搬送されたが、暴行による負傷が原因で3日後に死亡した。