[ワシントン 1日 ロイター] - 米ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)は1日、米国がアジアで実施している共同軍事演習が挑発行為だとする北朝鮮の主張に反論し、米政府は北朝鮮に敵意を持っていないと述べた。
NSC報道官は「われわれは北朝鮮に対し敵意を持っていないことを明らかにしており、両国と地域のさまざまな懸念事項に対処するため、真剣で持続的な外交を目指している」と述べた。
これに先立ち、北朝鮮外務省は、米国と同盟国による合同訓練が情勢を「極度のレッドライン(越えてはならない一線)」に追いやり、朝鮮半島を「巨大な戦争兵器庫とより危機的な戦争地帯」に変える恐れがあると表明。米国が敵対的な政策を追求する限り、対話には興味がないと述べていた。
NSC報道官は「北朝鮮の都合が良い日時、場所で先方の代表と会談する」との意向を改めて表明。「地域のパートナーとの共同演習が挑発行為という見方を否定する。過去の慣習に完全に沿った定期演習だ」と述べた。
「米国は地域の平和と安定を確実にするため、引き続き同盟国、パートナーと緊密に連携する。同時に、国際社会の意思を反映した国連安保理決議を完全に履行し、北朝鮮の違法な兵器開発を進める能力と地域の安定を脅かす能力を制限するため、引き続き同盟国、パートナーと緊密に連携する」と表明した。