[北京 2日 ロイター] - 中国の秦剛外相と日本の林芳正外相が2日に電話会談を行い、東シナ海の尖閣諸島(中国名:釣魚島)を巡る懸念を互いに伝えた。
中国側によると、秦氏は釣魚島を巡り日本政府が「右翼勢力」の挑発行為を制止することを求めた。同氏の外相就任後、林氏との協議は初めて。
日本の外務省によると、林氏は日中関係が「多くの課題・懸案」に直面しているとし、中国に対する日本の世論は「極めて厳しい」と指摘。また、東シナ海について、尖閣諸島を巡る中国の活動や「(中国の日本周辺での)軍事的活動の活発化」などに「深刻な懸念」を表明した。
一方、両外相は建設的で安定した関係を築くために連携することを確認。首脳を含むあらゆるレベルで緊密な意思疎通を継続していくことで一致したという。
共同通信によると、林氏は3日の記者会見で、秦氏から自身の中国訪問を要請されたと明らかにした。時期は調整するという。