[アンカラ 2日 ロイター] - トルコ外務省は2日、米国やスウェーデンなど欧米9カ国の大使や代表を呼び出し、欧州で起きたイスラム教の聖典を燃やす抗議デモを受け、トルコ国内での警戒情報を出したり公館業務を一時停止したりした9カ国の決定を批判した。
トルコ外務省によると、呼び出された9カ国にはベルギー、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スイス、英国も含まれる。
過去2週間、スウェーデン、デンマーク、およびオランダでは極右活動家らがイスラム教の聖典コーランに火を付けるなどした問題が起きている。
フランス、ドイツ、イタリア、および米国は先週、トルコ国内で教会や外交団を狙った攻撃が起きるリスクが高まっているとして警戒を呼びかけた。
ドイツ、フランス、オランダは今週、セキュリティー上の理由でトルコ国内での公館業務を一部停止した。
トルコ外務省当局者はこうした動きについて、テロ組織の計画を利するだけだと批判した。