[フランクフルト 5日 ロイター] - ドイツのショルツ首相は、ロシアのプーチン大統領との電話で自身やドイツに対する脅迫を受けたことはないと明らかにした。独紙ビルト日曜版のインタビューで述べた。
ジョンソン元英首相はBBCのドキュメンタリー番組で、ロシアのウクライナ侵攻開始前に行ったプーチン氏との電話会談でミサイル攻撃の脅迫を受けたと明かした。ロシアは否定している。
ショルツ氏はインタビューで、プーチン氏との会話でウクライナでの戦争を巡る双方の見解が大きく異なることが明確になったとした。
「私はプーチン氏に対し、ロシアが戦争の唯一の責任を負うことを非常に明確にしている」とし、「ロシアはウクライナの一部または全体を支配下に置くために理由なく隣国に侵攻した」との見方を示した。
ドイツはロシアの行為が欧州の平和の枠組みに反するという見解であり、そのためウクライナに財政、人道、軍事的な支援を行っていると述べた。
また、西側が供与した武器はウクライナのみで使用し、ロシア領に対し使用しないことでゼレンスキー大統領と合意していると強調した。
プーチン氏はウクライナでの「特別軍事作戦」をウクライナの「武装解除」と西側に対する防衛のためと位置づけている。