[ワルシャワ 9日 ロイター] - ポーランド政府は9日、ベラルーシとの国境の主要拠点を10日から閉鎖すると発表した。
カミンスキー内相はツイッターへの投稿で「国家安全保障上の利益のため、2月10日から追って通知するまで、ボブロヴニキのベラルーシとの国境の通行停止を決定した」とした。
ボブロヴニキはワルシャワから約200キロメートル北東に位置し、ポーランドとベラルーシを結ぶ主要な交差点の一つとなっている。
すでに緊張状態にあった両国関係は、ポーランド出身のジャーナリストがベラルーシの裁判所から8年の禁固刑を言い渡された裁判に対しポーランドが政治的動機によるものと反発したことから、さらに冷え込んだ。
ベラルーシ側はこの動きに反発している。タス通信によると、ベラルーシ国家国境局のアントン・ビチコフスキー報道官は、同国からの脅威がないことを考えると、閉鎖の決定を下す客観的な理由はないと発言。この動きは不当であり、残った国境拠点が過負荷になる可能性があると述べた。
同報道官はまた、ベラルーシSTVチャンネルに対し、6カ所の主要越境拠点のうち2カ所のみしか稼働していないことになり、運輸や市民生活に悪影響が及ぶとした。