[香港 10日 ロイター] - 中国国家衛生健康委員会(NHC)人口監測・家庭発展局の楊文庄局長は、家庭の負担を減らして出生率を高めるために、出産・育児にかかる費用を引き下げる「大胆な」措置を講じるよう地方政府に求めた。発言内容が政府系出版物に掲載された。
先月発表された統計によると、2022年末時点の中国の人口は14億1175万人と、前年末から約85万人減少、1961年以来の減少となった。22年の出生率(人口1000人当たりの出生数)は6.77と前年の7.52から低下し、過去最低を記録した。
楊氏は、出生率を向上させるためには家庭への支援が重要と強調。
子どもを持たないことを選択する主な要因は、女性の金銭面やキャリア形成を巡る不安だとし、出生率の向上には的を射た政策が必要と語った。
その上で、人口のバランスの取れた長期的な増加を促進するために「地方政府は、出産、育児、教育にかかる費用の削減を積極的に模索し、大胆な改革を行うよう奨励されるべき」とした。