[ワシントン 9日 ロイター] - バイデン米大統領は9日、米国本土の上空を横断した後に撃墜した中国の偵察気球について、安全保障上の重大な違反はなかったとの見解を示した。
スペイン語放送局テレムンドのインタビューで「重大な違反ではない」と述べた。その上で「国際法に違反する。米国の領空だ。いったん領空に入れば、われわれはそれを自由にできる」と語った。
気球の扱いを巡っては撃墜が遅かったとして一部の議員が批判しているが、バイデン氏は撃墜のタイミングについて後悔していないと語り、陸上で撃墜すれば気球とその部品が人口密集地に落下する可能性があることを軍当局者が懸念していたと説明。
「この気球は巨大だ。地方の学校に落下したらどうなるか。そのため、撃墜が可能になり次第撃墜するよう指示した。彼らは賢明な判断を下して水上で撃墜し、ほとんどの部品を回収しており問題はない」と述べた。