[ベルリン 12日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)の報道官は11日、ストルテンベルグ事務総長が予定通り今年10月に任期を終えると明らかにした。任期が延長される見通しとの報道を受けた。
報道官は「ストルテンベルグ事務総長の任期はこれまで3回延長されており、合計9年間近く務めた」とした上で「今年10月に任期が終了するが、同氏は再延長を求める意向はない」と述べた。
ドイツ紙ウェルト日曜版はこれに先立ち、ウクライナで戦争が続く中、NATOは安定維持を求めており、ストルテンベルグ氏の任期が再び延長される見通しだと報じていた。
NATOは昨年、同氏の任期を延長した。
ウェルト紙は、NATO加盟国が2024年4月にワシントンで開かれる75周年記念の首脳会議で議長を務める機会をストルテンベルグ氏に与えたい意向で、同時期に任期を終えるマルパス世界銀行総裁の後任になる可能性があると報じた。
同紙によると、ストルテンベルグ氏の後任は決まっていないが、スペインのサンチェス首相やウォレス英国防相などが有力候補という。