[ワシントン 12日 ロイター] - 米政府は12日、大地震(6日発生)の支援を巡り、全ての被災者に対する人道的支援のためのアクセスを直ちに許可するようシリア政府と全当事者に求めた。
国家安全保障会議(NSC)の報道官は「人道支援は全ての国境通過が許可されるべきで、遅滞なく全被災地への支援物資配布が認められなければならない」と述べた。
米政府はシリアのアサド大統領に人道支援を必要とする人々に例外なしのアクセスを許可するよう求め、支援物資配送に対する包括的な認可を促した。
国連の報道官は12日、シリアの政府支配地域から反体制派支配地域への支援が「承認問題」で滞っていると表明。北部地域への到達を目指す救助隊にとって大きな問題となっている。
シリアでこれまでに報告された3500人の死者のうち、大部分は北西部で発生。イスラム過激派組織「タハリール・アルシャーム機構(HTS)の支配下にある。
NSC報道官は「バイデン大統領はシリアの人々に米国があらゆる支援を提供する用意があると述べた。われわれは今後も、この約束を実行していく」と述べた。