[13日 ロイター] - 13日付の英紙テレグラフは、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)後の英領北アイルランドの貿易規則を巡る双方の対立を解消する新たな取り決めが2週間以内に発表される見通しだと報じた。
新たな計画では「レッド」と「グリーン」の2つのレーンを設けたシステムを運用することで英本土から北アイルランドへ移送される物品は物理的な税関手続きの対象にならなくなるという。
同紙は関係筋の話として、この取り決めの大枠が明らかになり、英政府の最終的な承認を待っているところだと伝えた。
ブレグジットに伴い締結された「北アイルランド議定書」はアイルランドと北アイルランドに厳格な国境管理を設けず、EU単一市場を保護することを目的としており、2021年の発効以来、北アイルランドと英本土間の貿易に支障をきたしている。
また、同紙によると、新たな取り決めに関する共同声明では、北アイルランドにおける欧州司法裁判所(ECJ)の役割に関して、英・EU間のいかなる紛争についても解決の最終手段としてのみ使用されることを強調する新たな文言が盛り込まれる見通しという。